子供を第一に考え離婚は回避すべきか

離婚を回避するには? 離婚

夫婦の関係が冷え込んでいても、子供がいる場合にはそう簡単に離婚はできません。子供が成長していく中では、進学や友人同士の付き合いなどを円滑にするためにも、両親が揃っていたほうがいいことは少なくないです。それは子育てをするために人手が必要ということもありますし、経済的にも片親では生活が苦しい場面もあります。

それに親と子の関係が壊れているわけではありませんから、愛情を注いでくれる両親が離婚することに大きなショックを受けることにもなるでしょう。もしかしたら、離婚が自分の責任であると勘違いをしてしまうこともあります。そのようなことは、絶対に避けなければいけません。なにより子育ては親にとって果たすべき義務ですから、養育費の支払いなどをするとしても一人の親がその役割を果たすことになってしまうのは受け入れられない人もいるでしょう。

そのように責任感や教育の観点から、子供にとって良き親であり続けるために離婚を回避する方法は、話し合いから始めます。結婚をしたときには相手を愛していたのに、時間が経ってそうではなくなったのであれば、気持ちが離れてしまった理由を理解しなければ前に進めません。当人同士の話し合いで、お互いの気持ちを確認できなければ、臨床心理士など専門家が行っているカウンセリングを受けてみます。

それから、家では絶対に喧嘩をしないことを固く誓いましょう。子供が夫婦喧嘩を見ると、大きな不安を感じます。お互いの気持を理解し合うために話し合うことは良いことですが、相手を言い負かしたいとか自分だけが正しいといった気持ちを持っていると、喧嘩になってしまいます。話すべきことは簡潔にして、興奮してきたら別の場所に移動して冷静になる時間を作りましょう。

普段の生活では、挨拶と感謝を忘れないようにします。家族だと起きた時や帰ってきた時の挨拶をいい加減に済ませてしまうところですが、危機を迎えた状況であれば面倒でも必ず挨拶を口にするようにします。また相手に手伝ってもらったり、贈り物をもらったときには感謝の気持を伝えましょう。どこか心に引っかかるものがあるとしても、挨拶と感謝をしっかりと行っている姿を見せれば、子供も安心して過ごせます。

他には汚い言葉を使うことは止めておきましょう。バカやアホといった言葉は、日常で口にしてしまう人もいるでしょうが、人を傷つける言葉です。そういった言葉を浴びせられると、少しずつ不満がたまり最終的には爆発してしまいます。もし、どういう言葉を使えばいいのかわからないならば、職場で使っているような敬語で話せば相手を傷つけることはありません。

敬語を使うとよそよそしさを感じるかもしれませんが、夫婦仲が良くない状態で喧嘩になるのを防ぐためには効果的な方法です。子供の前でも、敬語で話していることに抵抗があっても、夫婦の関係を修復できればいつかは以前のように話せる日が来ると信じて試してみましょう。このように衝突を避け、お互いに敬意を持って適度な距離を保てれば、子育てが終わるときまで良き親を続けられます。