離婚のデメリットを理解する

離婚届 離婚

離婚は夫婦にとっての危機ではあるけれども、子供がいる家庭の場合は子にも危機を与えてしまうデメリットがあることを理解しておく必要があります。離婚した場合の親権は多くの場合が女性側になるケースが多く、男性側は離婚すると同時に慰謝料・教育費・生活費などの費用を支払うことになる、さらにしっかり取り決めを行っていないと子供に遭うこと自体が許されない状況に追い込まれてしまうなど、なるべくなら離婚をせずにそのまま家族で生活を送る方が得策といえましょう。

先ほど、家族3人以上の家庭などでは離婚することで家族全員に危機がもたらせるような解説をしたわけですが、離婚した場合でも子供にとっては親はお父さんとお母さんの2人であること、そして家族で暮らしているときと同じく両親は子への責任感というものが求められ、この責任感は離婚しても継続されるべき部分です。離婚すると、両親は顔を合わせたくないなどの気持ちが強くなる、その間に入るのが子になるわけですから子供からすればどちらに付いていれば良いのか、幼い子に余計なことを考えさせてしまうわけです。

離婚はあくまでも手続きに過ぎないものではあるけれども、この手続きを済ませば夫婦ではなくなり赤の他人といった形になってしまう、しかし子供から見ればそのような手続きがどのようなもので何故離れ離れで暮らさなければならないのか、小さな子には理解できないだけでなく他の友達の家に行けばお父さんとお母さんの2人がいるのに、自分の家にはどちらか片方しかいないといった具合に心を病んでしまう恐れも出て来ます。

離婚届に所定事項を記載して互いのサインを行う、そしてそれを役所に持って行けば窓口担当者が受理して終了、とても簡単な手続きではあるけれどもその裏にはどのようなことがあるのか再び考えることが重要です。それは子供にとって良き親であることを考えることであり、離婚により子がどのような気持ちになってしまうのか夫婦間でしっかり話し合うことが重要なポイントになって来ます。良き親とはどのようなことを意味するのか、それは各家庭により差というものがあるかもしれませんが、教育といった部分と責任感といった部分についてはどのような家庭でも共通したものがあって、義務教育を卒業するまでの間はしっかり学校に楽しく通えるような環境を作ってあげること、義務教育を終えた後も成人式を迎えるまでの間は両親が子への教育指導者として役割を果たすなどが必要ではないでしょうか。

そもそも離婚をしたいと考える理由はどこにあるのか、互いの不満によるものであればその不満を明確にして直せる部分はないのか、歩み寄れることはないのか、このような話し合いは必要最小限すべき部分です。特に子がいる家庭の場合は責任といったものがあるわけですから紙切れ1つで決着をつけるのではなく、再度解決への道を考えては如何でしょうか。なお、離婚は結婚といった形の終わりで、形が終わったとしても2人の関係が良いものであれば再婚することもできるといいます。