離婚調停のメリット・デメリット

離婚

第三者が間に入って離婚を目指す調停には、メリットとデメリットがあります。メリットの1つは平行線を辿る状況において、話がまとまりやすくなることです。調停委員は双方の言い分を聞いて離婚条件などを調整を行いますから、離婚の話し合いが一方通行にならずに済みます。

お互いがそれぞれ希望する条件通りの離婚にならないとしても、納得できる妥協点を見つけて別れられる可能性に繋がります。それから夫婦が顔を合わせずに話し合いを進められるので、感情的にならないのもメリットです。

顔を見ると怒りが湧いて感情的になってしまう、そういう関係性になってしまった夫婦にこそ、離婚調停は適しているといえるでしょう。このように、調停委員という第三者がお互いを取り持ってくれるので、調停によって話し合いが進まない離婚が解決しやすくなります。

調停委員はあくまでも問題解決をサポートする存在で、当人の希望を無視して勝手に離婚を決めることはできないです。つまり、最終的には夫婦で条件を決めて離婚を成立させる必要がありますから、その点は留意しておくべきでしょう。調停委員に期待できるのは、冷静になってお互いの言い分に耳を傾け、そして感情的にならずに条件を詰めるサポート役です。

それ以上に期待したり望むのは難しいですから、過度に期待しないように注意です。離婚調停のデメリットは、結局のところ双方が納得して合意に至らなければ円満に離婚できないことです。調停委員を間に入れて話し合いをしてもまとまらない場合は、余計に問題が複雑化して解決が遠のく恐れがあります。

それこそがまさにデメリットで、メリットと表裏一体になっている部分です。デメリットは他にも、調停の場に出向いて話をする時間を確保する必要性が挙げられます。離婚調停は一般的に仕事のある平日の日中のような時間帯に行われるので、早退したり有給休暇を取るなどが必要です。

お互いの都合が合わないと上手く離婚調停が進められませんから、そういう意味でも時間を確保して臨むことがデメリットになりがちです。メリットばかりではない離婚調停ですが、動かない状況を打破するのに役立つ可能性は十分にあります。

感情的になっても良いことは何もありませんし、喧嘩に発展して話し合いが終わってしまえば、それ以上離婚に向けて話し合うのは難しくなります。しかし、離婚調停であれば当事者同士が直接相手ではなく、調停委員を介して話をすることができます。

これは大した違いがないように思えて、実はとても大きな違いです。何より良くも悪くも他人の調停委員に話を聞いてもらう形となるので、感情的になりそうな場面でも冷静でいられます。冷静な状態だと考えもまとまりやすく、相手の言い分を客観的に分析できる余裕が生まれます。

そこは大きなメリットだといえますし、協議離婚が進まない場合の打開策として期待が持てます。デメリットについても理解したり、頭に入れておく必要はありますが、それでも離婚調停に検討する価値があるのは確かです。