シングルマザーの収入問題

シングルマザー

以前よりも社会で活躍する女性が増え、それに伴いシングルマザーの数も多くなってきました。その背景にあるのは、経済的に夫に依存する必要がなくなったことです。これまでは、夫に対して不満があっても、自分の気持ちだけで離婚するのは困難でした。

収入源がなくなると生活できないので、自分の感情を押し殺して最後まで添い遂げた女性は多いでしょう。自分で収入源を確保できるようになった現代において、こういった我慢はもはや必要ありません。夫と決別し、子供と暮らしていくことを選ぶ女性が多いのはそのためです。

そう言われると、ポジティブな話に聞こえやすいですが、シングルマザーを取り巻く情勢は決して穏やかなものではありません。子育てと仕事を両立させなければ、離婚を決断する前提となった収入源さえも失ってしまいます。

実際、待機児童の問題により保育園に子供を預けられず、仕事を辞めざるを得なかった女性も珍しくありません。そのため、シングルマザーになることを選ぶなら、協力してくれる人がそばにいるか確認しておきましょう。たとえば、自分の親が近くに住んでいるなら、保育園が見つかるまで子供の世話を頼むことも可能です。

とはいえ、核家族化が進んでいるので、親から離れて暮らしているという人も多いでしょう。故郷に帰って転職活動をするという手もありますが、すでに働いているなら気軽にそうすることもできません。それが分かっているので、離婚を我慢するケースも見られます。

根本的な対策になるのは、保育園以外のサービスも含めて、子供を預けられる方法を探しておくことです。たとえば、ベビーシッターを利用するという手もあり、ホームページで簡単に依頼できる運営会社もあります。

ベビーシッターによる虐待のニュースを見たことがある人は、可愛い我が子を任せることに不安があるかもしれません。そのような事情を考慮して、遠隔で保育の様子を確認できる仕組みを取り入れるところも増えてきました。スマートフォンがあれば、リアルタイムで観察できるので安心して依頼できます。

また、ベビーシッターの人選について、細かな要望を出せるところも多いです。保育園での勤務経験が5年以上など、具体的な条件で絞り込めるため、信頼できる人材を派遣してもらえるでしょう。気に入った場合は、専属になってもらう契約を結ぶ制度も見受けられます。

また、精神面に関しても注意しなければならないことがあります。自分が大黒柱として子育てと仕事を担当するにあたり、大きなプレッシャーに押しつぶされそうになることも珍しくありません。子供が大きくなるまでは、自由な時間をほとんど持てない場合もあるでしょう。

自分の人生に対して悲観的なイメージが付きまい、絶望的な気持ちのまま暮らしていくことになりやすいです。そのため、シングルマザーのママ友と交流するなど、楽しいと感じられる事柄を見つけておくこともポイントになります。