探偵の張り込みについて

探偵の張り込みについて 探偵

探偵の仕事は様々な苦労を伴うことになりますが、その中でも大変な部類に入るものの一つとして、張り込みが挙げられます。一言で探偵の張り込みといっても様々な種類があり、方法や場所により適切なやり方や注意点が異なります。

一番多くおこなわれるものとして、徒歩監視が挙げられます。この方法は対象者を徒歩で監視する方法であり、開始する場所が公園などの人が多い場所や、長時間待機していてもそれほど目立つことがない場所、商業地域などであればそれほど難しいことではありません。立地条件によっては、張り込みのために車を使いたくても使えないとこもろもあり、人員の都合によって車を運転できる人がおらず、徒歩でやらなければならないことも考えられます。

徒歩で張り込みを行うことを探偵の用語では立ち張りと呼んでいます。男性の場合には通行人や近隣の住民の目に留まりやすいため、いかに威圧感を決すことができるかが大きなカギとなります。顔の向きをやや上向きにして、柔らかい表情で張り込みをすることが求められるでしょう。またできる限り目立たないように自己主張のない服装を転がけることも重要なポイントです。

張り込みをしていると不審がられることも多いので、万が一呼び止められた場合の言い訳を考えておくことも重要なことです。言い訳の基本となることは待ち合わせですが、場合によっては長時間監視しなければならず、そのような場合にはストーリーを用意しておくことも対策の一つとなるでしょう。具体的な例をあげると、取引先に書類を届けなければならないので待っているなどの理由がありますが、この言い訳を使うのであれば、ビジネスマンが着る服装にしておくことが重要です。

対象者をしっかりと監視することができるポイントについては、事前に3から4パターンを考えておく必要があります。場合によっては一つの地点で不審がられてしまうこともあるでしょう。そのような場合に別の地点に移動するのです。50mほど位置をはなしただけでも状況はかなり変わり、自分の場所から見えない位置に移動することによって相手からの関心は薄くなることでしょう。

そして徒歩ではなく車を使って監視をすることを車両監視と呼んでいます。車両監視の場合には、人通りが多い場所や商業地域などであれば、それほど難しいことではありません。しかし住宅街で車両監視をするとなった場合には、カモフラージュを作る必要があるでしょう。

たとえをあげると、運転席には座らずに後ろの席や助手席などに座っておくことによって、万が一人が通りかかったとしても、それを見ると運転手を待っているのだと錯覚することにもなります。監視対象に対して前方から見る方法が一番かもしれませんが、対象者も車に乗っているのであれば、自分のことを見張っているのかもしれないと思われてしまう可能性もあるのです。このような場合にそなえて、わざと背を向けるように車をとめて、ルームミラーなどを使うのも一つの手段です。