浮気と不倫は混同されがちですが、実は言葉の意味に違いがあって使い分けることができます。浮気は文字通り気持ちが浮つくことを差し、パートナーがいるにも関わらず、他の人に恋心を抱いてしまうことを意味します。ただ、実際に恋愛関係になったり肉体関係を持つかどうかは問わず、気持ちの浮つきだけでも浮気といいます。
対する不倫は肉体関係を持つことが前提で、主に配偶者を持つ人がそれ以外の人と性的な関係を持つことを差します。浮気は恋人同士にも使いますが、不倫は結婚している人に使う言葉です。法的に許されないのは勿論、社会的にも道徳的にも認められませんが、どこまで許容されるかは国や文化によります。
日本は一夫一婦制なので、いずれかに配偶者以外の肉体的、性的な関係を持つ人がいれば不倫となります。民法においては立派な違反行為ですし、貞操義務違反の不貞行為として離婚事由になり得ます。
つまり、不貞行為をすればパートナーから離婚を突きつけられても仕方がありませんし、慰謝料が請求されて支払いが命じられれば応じる他ないわけです。夫婦の間で浮気と言う場合は、パートナーの一方が他の誰かに目移りしたり、肉体関係を持ってしまうケースも当てはまります。
実際のところはケースバイケースですし、誰かに見とれてしまう程度のことから、パートナーを裏切り性的な関係を持ってしまうケースまで様々です。これが不倫という言葉との大きな違いですが、例えばパートナーに内緒で他の人とデートをしたり、一緒に食事をするだけでもNGです。
ハグやキスなどはもっての他ですが、手を繋ぐ程度の行為でもパートナーを傷つけることになるので、やはり許されないことだといえるでしょう。他にも頻繁にチャットなどでやり取りをしたり、パートナーがいるにも関わらず好意を伝えることも該当します。
不倫は身勝手なので許されませんが、肉体関係や性的な関係までいかなくても、同様に許されることではないのは確かです。このように、程度の違いはあるにしてもパートナーを傷つけることになるので、どちらも発覚すれば非難される結果に至ります。
同性同士の交友を浮気とするかどうかについては、パートナーの受け取り方次第です。異性同士でなくても許せないという人もいれば、異性でも友達ならOKと許容する人もいるでしょう。
事前に伝えれば問題なくても、内緒で会うのはNGという人もいます。結局のところ、どこからどこまでがOKでNGか線引きは人それぞれなので、恋人にしても夫婦にしても一度お互いの間で確認することが大切です。
肉体関係を持たなければ大丈夫と考えるのは明らかに身勝手ですし、パートナーに確認せず勝手にそう思っているとしたら尚のことです。思い込みや決めつけなど、自分に都合の良い解釈は後々トラブルに発展しかねないので、改めて確認を取ることが大事だといえます。言葉の意味の違いの正確な把握も含めて、今一度確認することをおすすめします。