個人情報調査の合法範囲

浮気調査

探偵は様々な調査によって、依頼主が求める個人情報を提供することができます。情報を集める方法は様々ですが、聞き込みや張り込み、尾行などの行動は法律によって合法的な行為と認められています。正式に探偵業を届け出た上で営業している事務所であれば、違法な行為は行わないので安心です。

探偵が調査できる個人情報には、名前・住所・生年月日・電話番号・勤務先・職歴・学歴・収入・婚姻歴・家族構成・宗教・趣味嗜好・人柄・資産・借金・破産歴・トラブル等があります。依頼が多い調査としては浮気や不倫がありますが、ターゲットとなる人を尾行したり張り込みをして証拠を押さえることは合法です。

ターゲットと浮気相手が一緒にホテルの部屋に入るところを写真に撮ったりすることもあります。そういった写真や行動履歴は、裁判などでも浮気の証拠として認められます。最近では写真だけではなく、動画などで証拠を撮影することも多くなっています。

探偵が、ターゲットの単身赴任中の自宅などを留守中に勝手に調査するようなことはできません。配偶者から鍵を預かって自由に中に入っていいと言われても違法となってしまいます。勿論、自宅に盗聴器を仕掛けるといったことも違法になります。住居侵入罪となってしまいますし、裁判などでもこういった手法で集められた証拠は認められないことが多いです。

プライバシーを侵害されたとして、逆に訴えられてしまうこともあります。それに加えて、GPSを車にしかけるといったことも違法行為になります。バッグなどターゲットの持ち物に探偵がこっそり仕掛けるのも違法行為です。

それから浮気や不倫の調査以外を挙げると、結婚相手の身元調査などを依頼されることもあります。結婚相談所で知り合った相手と結婚したいと思っているけれど、その前に収入や学歴などに嘘がないか調べたいということがあります。自分が知っている相手の情報が本当がどうか知りたいという依頼です。

場合によっては大手企業に正社員として勤務していると聞いていたのにアルバイトだったり、収入を多く偽っているといったこともあるようです。離婚歴があったり、認知している婚外子が発覚したりすることもあります。過去に犯罪を犯していたとか、新興宗教に入信しているといった情報が判明したりもします。

その他にも行方不明になった配偶者や子供を探してほしいといった人探しの依頼もあります。知り合いをたどって地道に聞き込みをするなどして、現在の住まいやどういった暮らしをしているのかなどの情報が分かることが多いです。

しかし、依頼者がDV加害者やストーカーといったこともあり、そういった場合には探偵が情報を提供することはありません。ただし、通常の人探しと区別がつきにくいこともあって、不幸な事件につながってしまう事例もあったようです。役所などに自分の身分を偽ったり、目的を偽って個人情報を入手することは認められていません。