財産分与の分類について

法律知識

浮気調査というと覚悟が必要ですが、事前にしっかり知識を頭に入れておくことで初めて、自信を持って調査を始めたり結果と向き合い離婚を考えることができます。調査の前にしっておきたい知識の1つは財産分与で、実際に離婚となった場合に重要性が増すとても大事なことです。

これは簡単にいえば婚姻生活注に2人で築き上げた資産をどう分けるかで、貢献度に応じて割合を決められるのが一般的です。また当然ながら話し合いの余地がありますから、浮気調査でパートナーの浮気の決定的な証拠を掴めば、証拠を突きつけて有利に交渉することができます。

知識がないと言われるがままになりかねませんし、折角有利な条件で交渉できるはずの財産分与が、円満離婚と変わらない結果になってしまいます。浮気は明らかにした方に責任があって、相応の責任の取り方をする必要がありますから、財産分与を交渉に用いれば多くの資産を得られる可能性に繋がります。

お金はいくらあっても困りませんし、何より離婚後の生活基盤を固めるのに必要だったり、老後も含めて確保することが不可欠ですから、しっかりともらって別れることが重要です。子供がいれば尚のことお金の重要性は増しますから、浮気調査で余すことなく証拠を押さえて、十分に納得の形で財産を分けることが必要です。

財産分与は一方の請求によって、現金を始めとした財産を分けることができる仕組みです。相手任せだと一方的に分け方を決められてしまったり、話し合いが不十分な状態でもらえるはずの資産をもらうことなく、別れるだけということになり得るので要注意です。

特に、離婚を急ぐあまり話し合いを疎かにしてしまうと、後悔してもしきれない結果になるので気をつけましょう。財産分与は法律で認められている権利の1つで、話し合いによって取り決めるのが基本となっています。

ただ、当事者間の話し合いだと不備が生じる可能性がありますから、弁護士を挟むなどして万全を期すことが大事です。分与できる財産は共有財産ですから、夫婦で購入した家や家具などの家財一式、車や預貯金に有価証券類なども対象です。

1人で努力した結果得た財産は分与の対象外ですが、少しでも協力したと思える資産については、分与を請求して話し合いで決めることができます。財産分与の分類には婚姻中に夫婦が形成した清算的財産、離婚で困窮することになる配偶者の扶養の扶養的財産、精神的に傷つけた謝罪の意味を持つ慰謝料的財産があります。

清算的財産は浮気調査の結果に関わらず、浮気した側からも請求できるものです。その為、客観的に資産形成の貢献度を評価して分与の割合を決めることになります。扶養的財産は離婚により生活が厳しくなる、専業主婦や主夫や病気を抱えている人、高齢者といった人に分与される性質があります。

慰謝料的財産は文字通り、浮気の事実が認められる場合に分与を請求できる資産で、浮気調査の結果が重要となります。つまり、浮気調査をする時は慰謝料的財産を念頭に置いて、漏れなく請求したり分与を受けられるように備えることが大切だと分かります。