刑事ドラマなどを見ていると、必ずと言っていいほど尾行という行動シーンを目にすることができます。一見すると簡単におkなえそうな行動のように思いますが、実はとても難しくてコツがいる行動となります。現実世界で実施をしている方は探偵であり、不倫現場や身辺調査では必ずなされる手段です。ここで簡単に、探偵が実際におこなっている尾行術をご紹介しましょう。
世間一般でおこなわれるものとしては、ターゲットとなる方から約2メートル離れた位置をキープしてなされるものです。この時かならずと言っていいほど、女性と男性の二人ペアで組まれるのですが、その理由は周りから浮いて見られないようにするためです。
たとえばターゲットがひとりでカフェに入ったとき、探偵も一緒にお店に入らないといけません。もしもひとりだと周辺からも浮いて見える姿となるため、マーキングをしていることがばれる恐れがあります。
なお、専門用語では尾行のことをマーキングというので、ここでもこの言葉で統一することにしましょう。不倫調査も場合はホテル街などにいくこともあるため、同性同士でじゃペアを組むことがないというわけです。素人でもできそうに思われますが、ここではとても難しいコツと守らないといけないルールもあるので、以降はその点についても触れていきます。
先述したように2メートルの間隔をはなして追跡をしないといけないわけですが、なぜこの距離になるのかと考察していきます。それは目視でターゲットの行動を監視できるからです。1メートルだとあまりにも近すぎて存在がわかってしまいますが、3メートルだと今度は離れすぎるというわけです。どのような表情、そして携帯電話で話をしているのかを聞き漏らさないためにも、2メートルが丁度いい感覚ということになります。
次にルールとして重んじないといけないことは、私有地には立ち入れないということです。会社や学校などの空間にまで探偵は入れないということになります。尾行はあくまでも民間の探偵が行っていることなので、無断で私有地に立ち入れば不法侵入という罪に処されることがあることがわかるでしょう。これらを考慮しても、素人では簡単には実行できないということです。
探偵のなかにはひとりで営業をしている方もおり、その時は尾行も対応されます。この場合の行動として挙げられるのは、追跡中は小型のカメラを作動させてターゲットを撮影していることです。ここでは2人1組の行動を中心に見ましたが、1人だと証言者がいないことになります。それを補う役割になるのが映像証拠ということです。
不倫現場であれば、すべての一部始終を映像で残せるため、依頼人に提出もしやすいでしょう。尾行では特に、どのような行動をとっているのかが重要なカギとなるので、それを動画というスタイルで残せることで各調査事務所の信頼と実績をたかめることになるのもわかります。素人ではおこなえないのは、長年の経験も必要だからです。