スピード婚の離婚率

結婚

日本では年間、約40万組もの方が結婚をなさっています。その反対に約20万組が離婚をしていることが、総務省のアンケート調査で明らかとなりました。この離婚は性格の不一致から金銭的な問題が原因にあげられますが、なぜ離婚へと歩みを進めるのかをここで解説をしていきましょう。結婚にな色んな形があり、なかには交際1日で一緒になるスピード婚というものもあります。

このスピード婚をなさった方の離婚率が非常に高く、約70パーセントの割合で4年以内にお別れをしていることもわかりました。どうしてスピード婚は離婚率が高いのか、大学で人生論を研究なさっている方の調査を見てその答えを明らかにしていきましょう。まず人生の伴侶を選ぶとき、性格から好み・ライフスタイルがお互いに似通っていないとひとつの屋根の下で生活をともにするのは難しいものです。この3大要素こそが、円満な家庭を作り出すカギであると研究者も述べられています。

それらをしっかりと把握するには、最低でも2年程度は互いの行動を観察しないとわからないものです。もっとも理想的なのは、少しの期間でも良いから同棲をすることです。この場合、夜も朝もお互いの暮らしを見続けることができるため、限りなく素の姿を目にできるでしょう。そこでこの人と一緒に生活が可能だと認識をすれば、結婚をしても添い遂げられるわけです。

ところがスピード婚の場合、表面的な部分しか互いを見ていません。そのため、性格からライフスタイルなどをしっかりと把握しておらず、スピード離婚へとステップを踏むことになるわけです。日本では戦後から1980年代までは、先進国の中でも離婚率は非常に低かった国です。それは見合い結婚というのが主流だったことが要因に挙げられるものでしょう。

まだ日本では20年ほど前まで古い慣習に従っていたところがあり、自由な恋愛よりも見合いを経て伴侶を見つけることが多かったものでした。見合いでも2年程度のお付き合いを経て一緒になられるので、大方はふたりとも性格などを把握することができたわけです。ところがバブル経済期になると、男女の間で自由な恋愛がブームとなりました。

恋愛を経ての結婚が多くなったことで、次第にスピード婚をする方も増加して離婚率も比例するように上がったわけです。これから新しい人生をパートナーと共に歩みたいと考えている方がいたら、同棲をして擬似的でも一緒の暮らしを経験することをおすすめします。普段、付き合っている中の姿はあくまでもよそ行きの姿といっていいものです。

本当の姿かたちを見るには、24時間ともに過ごすのが一番いいものでしょう。そのなかでも相手に対して嫌だと思う感情がわかなければ、それは心から愛しているという証拠です。まだ結婚をしていなければ、たとえ嫌いだという感情がわいてきても離婚にはなりません。離婚率が今後も高くなると総務省では言われていますが、それは慎重に結婚をしないからといえます。